普代村でそこかしこに生える「よもぎ」
鵜鳥神社例大祭で売られる「よもぎもち」が春の風物詩です。
今年(5月8日)は私の参拝が遅かったからか、、、よもぎもちの出店に出会えませんでした。
とは言え、庭に生えれば頑固な雑草・・・
逆手にとって、とことん活用してみるのはいかがでしょう?
採取のポイント
以下の特徴に合致するかよく確認しましょう。
葉の裏、香り
葉の裏に白い毛がある(重要)。
春菊のような独特な香りがある。
花の色
※秋に小さな花が咲きます。
その他
・他人の私有地でないこと
・除草剤が散布されていないこと
新芽を食す
よもぎは緑黄色野菜です。
(成分)
鉄分、ビタミンB2、ビタミンK、カリウム、クロロフィル(葉緑素)など
おひたし、天ぷら、団子、パンなど。
※新芽ではなく成長したよもぎを湯がく場合、あく抜きを行います。
沸騰した湯に重曹を入れてゆがき、粗熱を取ってから10分ほど冷水に浸します。
ペーストを作って冷凍しておけば、お菓子やパスタソースに活用できます!
便利な乾燥よもぎ
肌荒れ、血のめぐり、冷えなどでお悩みの方におすすめ。
(作り方)
よもぎの葉をよく水洗いして10分程度蒸す
※茎は取り除いておきます
↓
天日干し(2~3日)or 乾燥するまでレンチン
<お茶>
乾燥ヨモギを乾煎りし、急須やお茶パックに入れて煮出します。
また、乾燥よもぎを粉末にして温めた牛乳に溶かし三温糖で味を調えれば抹茶ミルクのような味わいに。
<お風呂>
ガーゼやお茶パックに入れて
お風呂に入れます。
〈よもぎエキス〉
肌荒れのお悩みや、虫よけに!
ガラス容器に乾燥よもぎを入れ、全部浸るくらいアルコール(40度くらい)を注ぎます。
1日数回瓶を振り、4週間程度おいてよもぎだけ取りだせばエキスの完成!
煮沸消毒した密閉容器(ガラス)に入れ、冷蔵庫に入れておけば1年間保存できます。
【化粧水】⇒よもぎエキス+グリセリン+精製水
\肌を清潔に保ち、乾燥を防ぎます/
【虫よけ】⇒よもぎエキス+精製水
※パッチテストを行い、肌に合わない方は使用を中止してください。
※よもぎエキスが濃いと、衣類等に着色する恐れがあります。
〈アロマ〉
よもぎの香りには、リラックス作用があるといわれています。
お茶やお風呂のほか茶香炉でも楽しめます。
〈お灸〉
お灸で使われる「もぐさ」は、よもぎの葉の裏に生える白い毛でできています。
乾燥よもぎを、すり鉢やフードプロセッサーで粉砕。
それを、ふるいにかけ白いフワフワの繊維を集めます。
※もぐさを作るときに出る緑の粉は、菓子づくりやお茶、入浴剤として使用できます。
●出来上がったもぐさの使い方
用意するもの
・もぐさ
・ショウガ(6ミリ程度のスライスで数カ所、楊枝で穴を空けたもの)
・線香
・マッチなど
・不燃性のお皿
●冷え対策
お灸をするのは内くるぶしから、指4本分上にある「三陰交(さんいんこう)」というツボ。
ショウガの上にもぐさを円錐形にととのえて置き、線香で火を付けます。
もぐさが全て黒く焼けたら皿に移します。
温まり具合によって、数回もぐさを取り替えて行います。
※火の取り扱い、ヤケドにご注意ください。
●二日灸
暦により、お灸の効果が出やすいと言われている日があります。
「二日灸」と言って、旧暦の2月2日(3月4日)と旧暦の8月2日(8月28日)です。
手作りのもぐさで、疲れをケアしてみてはいかがでしょうか。
たかが雑草、されど雑草ですね。
普代村には、このような自然の素材を利用した暮らしの知恵を教えてくれる先生がたくさんいます。
ご近所さんだったり、森のようちえんの先生や子どもたちだったり。
これからますますふだいぐらしが楽しみです。
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